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2015/05/14(第177号)「扶養義務者間の贈与税の非課税について」

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015/05/14(第177号) ━━
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□■ 【実践!相続税対策】-知っているといないでは大違い!
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□■  ”基本を正しく理解し、時間をかけて対策しよう!”
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  皆様、おはようございます。
  資産税チームの高橋貴輝です。

 先日、NISAの利用状況に関する金融庁の調査結果が発表され
 ました。

 同調査によると、年代別の口座開設者数では、やはり60代、70代
 の方が大半で、20代にいたっては、わずか3.8%だそうです。

 当初、若年層の投資参加が期待されたNISAですが、その点は
 あまりうまくいっていないようですね。

 おそらく、NISA自体の問題ではなく、単純に若年層は、「お
 金がない」という事なのでしょう。

  ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいた
 します。

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■□ 扶養義務者間の贈与税の非課税について
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●皆様、教育資金の一括贈与の非課税という制度をご存知でしょう
 か?

 これは、平成25年からスタートした制度ですが、当時ニュースな
 どでもかなり取り上げられたので、ご存知の方も多いかと思いま
 す。

 制度の内容を、簡単にご説明しますと、信託銀行などに子や孫の
 名義でお金を預けておき、これを教育資金に充てた場合には、
 1,500万円まで贈与税を課税しないというものです。


●この制度は、資産家の方の相続対策としての利用を中心に、平成
 26年9月時点で、7万6,000人以上の方が利用をされているようです。

 やはり、祖父母が孫の教育資金を出してあげるという利用方法が
 多いようですね。


●このように、何かとインパクトの強い制度ですが、この教育資金
 の贈与をご検討される際に、考えていただきたいことがあります。

 そもそも贈与税には、「扶養義務者間の贈与税の非課税」という
 規定があり、生活費や教育費を負担するのは当たり前で、贈与税
 は、かからないことになっています。


●扶養義務者とは、たとえば親、兄弟姉妹、祖父母、あるいは子な
 どのことです。

 あまりに当たり前のことなので、このような規定になっているこ
 とを、ご存じない方も多いのかも知れません。


●生活費や教育費に贈与税がかからない、という規定を使う際のポ
 イントは、以下のようなことがあります。

  ア.生活費などに「必要な都度」贈与すること
  イ.自分で生活費を稼いでいる方に対する贈与は対象外
  ウ.教育費もこの制度の対象となり、義務教育に限られない
  エ.祖父母が孫に対して行うものも対象となる

 特に、アが重要で、たとえば子供が成人するまでの生活費、学費
 などを小学生のうちに「一括」で贈与し、あとはそこから払いな
 さいということでは、この規定の対象外となってしまいます。

 あくまで、「一括」ではなく「その都度」という事です。


●そして、教育費に限り、この「一括贈与」を可能にしたのが、冒
 頭の「教育資金の一括贈与の非課税制度」ということになります。

 つまり、「その都度」の贈与で対応できるならば、「扶養義務者
 間の贈与税の非課税」でも十分大丈夫ということですね。


●特に「一括贈与」の場合は、30歳までに使い切れない分は、贈与
 税が課税されてしまいますが、「その都度」であれば、そのよう
 なリスクもありません。

 また、「一括贈与」の場合は、冒頭にある通り一度信託をしなけ
 ればならないため、それを払い出す際の手続き等の手間がかかり
 ます。


●そう考えると「一括贈与」の非課税を使う理由は、教育資金を
 一気に贈与することによって、財産を減らす=相続税対策をする
 こと、ということになりますね。

 お孫さん、場合によってはひ孫さんの人数が多ければ、相当の額
 の財産を一気に減らすことができ、かなりインパクトのある相続
 税対策が可能になります。


●そうでなければ、通常の「その都度」の教育費の負担をしてあげ
 ることで、構わないのですから。

 他の家がやっているからと言って、無理して「一括贈与」したた
 めに、祖父母のお金がなくなって不安な老後になってしまった、
 なんてこともありますので...。

 以上のとおり、制度のインパクトだけにつられず、非課税制度を
 利用するメリット、デメリットをよく検討して、実行されること
 が大切ですね。


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<編集後記>
 
 平成27年度の税制改正で、似たような制度として、結婚・子育
 て資金についても、1,000万円までなら非課税とする制度が、
 4月よりスタートしました。

 近々、地元の友人が結婚することになりましたので、早速この
 制度のことも教えてあげようと思います。知ってるかな?

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