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2015/05/06(第176号)「小規模宅地等の特例・家なき子」

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015/05/06(第176号) ━━
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  皆様、おはようございます。
  税理士の後藤文(あや)です。

 長いと思っていたゴールデンウィークも、今日で終わりです。

 何事もそうですが、過ぎるとやっぱり、あっという間ですね。。。


 ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいた
 します。

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■□  小規模宅地等の特例・家なき子
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●先週は、更地の貸付における、小規模宅地等の特例についてお伝
 えしました。
 (一定面積まで、50%または80%評価減される特例)

 今週は、小規模宅地等の特例の中の、通称「家なき子」について
 お伝えしようと思います。

 このメルマガでも「家なき子」については、折々触れてきてはい
 ますが、今回は「家なき子」の観点のみを、確認していきたいと
 思います。


●「家なき子」というのは条文上の正式な名称ではなく、制度の特
 徴から、実務上呼ばれている“通称”です。

 居住用宅地等の場合の、評価減の1つであり、次の要件をすべて
 満たす場合に、適用されます。

 1.被相続人に配偶者、または、同居親族がいないこと

 2.その宅地等を取得した親族が、相続開始前3年以内に自己ま
  たは、自己の配偶者の所有する家屋に居住したことがないこと

  ※その家屋からは、被相続人の居住の用に供されていた家屋
   を除く。

 3.その取得をした宅地等を、申告期限まで所有していること
    

●この特例が適用されるケースは、基本的には二次相続のときです。

 一次相続では、配偶者が自宅を取得することで、80%評価減を適
 用できるので、さほど問題は生じません。

 ただ、二次相続では、居住用の80%評価減を使うためには、自宅
 を取得する予定の子供が、残された親と同居している必要があり
 ます。

 
●しかし、昨今では、同居だと人間関係も大変なので「近居」など
 という造語で、近所に家を建てましょう、と勧める不動産会社も
 あるほどです。

 このように同居をしていない子供でも、親の自宅については80%
 の評価減が使えるようにとの措置、それが「家なき子」の特例で
 す。

 あくまでも、被相続人に配偶者がいない、かつ、同居親族がいな
 い場合に、三番手としてチャンスが巡ってくるのが「家なき子」
 ということになります。


●「家なき子」というと、両親を亡くした子供というイメージが強
 いかもしれませんが、被相続人の孫、甥、姪、兄弟姉妹なども、
 要件を満たせば適用があります。

 たとえば、独身である兄弟姉妹が亡くなり(両親は既に他界)、
 その自宅を、兄弟姉妹が取得する場合などです。

 また、孫が祖父母の相続で、祖父母の自宅を取得するような場合
 も考えられます。
 
 上記要件を満たせば、その宅地等は、80%もの評価減が可能とな
 るのです。

 (ただし、これらの者は、相続税額の2割加算の対象となるので
 注意が必要です)


●上記2つ目の要件、これが非常に重要でもあり、ややこしくもあ
 るところです。

 ポイントは、ここで要求されているのは「居住」していないこと
 であり「所有」していないことではない、という点です。

 自分または配偶者名義の不動産を所有していたとしても、それを
 賃貸し、自分自身は賃貸物件に住んでいるという場合には、要件
 をクリアしていることになるのです。


●そして、同じく2つ目の要件の※印の部分。

 『その家屋からは、被相続人の居住の用に供されていた家屋を除
  く』

 の一文です。

 サッと読むと、どういう状態なのか分かりづらいのですが、たと
 えば・・・

 ・父の相続で、母が自宅を取得
 ・その建物を子供が建てかえ、母と同居
 ・子供は転勤となり、母が一人暮らしに
 ・その1年後に母が亡くなる

 というようなケースです。


●母の相続で、子供は自宅の宅地を取得します。

 ただし、その家屋は子供の所有であり、相続開始前3年以内に自
 分も住んでいた家屋です。

 そこで活きてくるのが、この※印の一文です。

 これによって、被相続人である母の暮らす宅地は特定居住用宅地
 等となり、子供は80%の評価減を受けることができるのです。


●「家なき子」の場合、相続時点で自分が居住していない宅地等を
 取得することになります。

 したがって、その宅地は不要不急のものである場合もあるでしょ
 う。

 だからと言って、申告期限前に売却してしまうと、特例の適用が
 受けられなくなります。

 「家なき子」適用の際には、上記要件の3つ目、所有の継続要件
 についてもお忘れのないよう、ご注意ください。 


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<編集後記>

 休みの間に、あれもこれも片づけて・・・と思っていましたが、
 子供も同様に休みのため、結果平日よりも何も出来ず。。。

 まあ、それが休日なんだなぁと、しみじみと感じている今日この
 頃です。

 このメルマガも、ゴールデンウィーク前に書いておこう!なんて
 思っていましたが、しっかりゴールデンウィークに書いておりま
 す。。。

 時間の感覚が緩い生活になってしまっていますが、またリズムを
 取り戻して、頑張っていきたいと思います!

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