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東京メトロポリタン税理士法人 メールマガジン「実践!相続税対策」 バックナンバー

2013/08/07(第092号)「名義預金にご注意!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013/08/07(第92号) ━━
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□■ 【実践!相続税対策】-知っているといないでは大違い!
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□■  ”基本を正しく理解し、時間をかけて対策しよう!”
■□       http://www.tm-souzoku.jp/
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  皆様、こんにちは。
  資産税チームの高橋貴輝です。


 先日安倍首相から、「消費税の増税は、経済情勢を見極めながら
 判断する」というコメントから発表されました。

 もしかしたら、消費税の増税がなくなるということがあるのでし
 ょうか?
 でも、増税されないということは、景気が悪いということですか
 ら安易に喜んでばかりもいられないですが。

 一方で、先日消費税増税を前提とした、「すまい給付金」のHP
 が、立ち上げられたようです。

 今後も、このニュースからは目が離せませんね。


  ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいた
 します。

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■□  名義預金にご注意!
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●今回は、名義預金についてお話をさせていただきたいと思います。

 相続税の税務調査の際、申告漏れとして指摘されるケースがとて
 も多いものが、この名義預金です。


●それでは、名義預金とは一体何なのでしょうか?
 
 例えば、お父さんが子供名義の預金口座を作って、その口座に毎
 年110万円ずつ贈与税がかからないように、お金を移していったと
 します。

 ただし、これはあくまで相続税対策のために行っているもので、
 子供には浪費癖もあるため、口座があることは秘密にし、通帳も
 印鑑もお父さんが管理していました。


●このような場合、当然、お母さんもこのような状況を知っている
 でしょう。

 でも、もしお父さんが亡くなられた場合、相続税の申告にあたっ
 て、この子供名義の預金を、お父さんの相続財産として申告する
 でしょうか?

 おそらく、ほとんどは申告しないでしょう。
 
 それはそうです。

 わざわざ、相続税を節税するために、贈与税の基礎控除110万円の
 範囲内で、ちゃんと子供名義の預金口座に毎年振込んでいたわけ
 ですから。

 それは、普通の人の感覚では、生前に贈与した息子の財産です。


●しかし、法律ではそのようにとらえません。これは、生前贈与し
  たことにはならないのです。

 「いやいや。ちゃんと子供名義の預金口座に振り込んでるんだから
  子供にあげたお金なんだよ。」

 という話は、通用しないのです。


●どういうことかといいますと、民法上、贈与というものは、
 
 1.財産をあげる人が、「この財産をあなたにあげます。」
 
        という意思があり、さらには、
 
 2.もらう人についても、「はい。ではこの財産をあなたから
   もらいます。」

 という意思がなければ、成立しないのです。


●物の売り買いの場合でも、

 お客さんの「この商品を買いたいです。」という意思と、

 お店の「はい。では、この商品をあなたにお売りします。」

 という意思の両方がないと、売り買いは成り立ちませんね。


●贈与についても同じことなのです。

 ですから、いくらお父さんが、「子供に毎年110万円ずつあげま
 す。」と言って、子供名義の預金口座にお金を振り込んだとして
 も、

 子供が「はい。もらいます。」と言わなければ、あげたことには
 ならないのです。

 要するに、相手がいらないものは、法律上あげることはできない
 んですね。
 

●したがって、今回の例の場合は、子供名義の預金の存在を知らせ
 ていなかったため、子供の「はい。もらいます。」

 の意思はなかったと考えられ、贈与が成立しないこととなります。


 贈与が成立しないのであれば、その預金は当然お父さんのもので
 す。したがって、お父さんが死亡した際は、お父さんの相続財産
 に含まれることになります。


●今回はここまでです。

 次々回、第93号では、名義預金として認定を受けないようにする
 ための対策や、

 名義預金があった場合、相続財産から漏れないようにするための
 注意点などのお話をしていきたいと思います。


 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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<編集後記>
  
 この名義預金は、税務調査での指摘も多いですが、相続税の申告
 書を作成する際、名義預金についてご理解いただくのは、私ども
 としても、とても苦労するものの一つです。

 相続税の調査では、必ず家族名義の預金もチェックされ、その
 通帳や印鑑がどこにあるか、どの印鑑を使っているかなども、
 確認されます。

 名義預金は税務署としても、目を付けているものの1つと言えます
 ね。
 お互いのコミュニケーション不足で、申告漏れなどにならないよ
 う、私どもも、注意していかなければなりません。

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